ESGへの取組み
トップコミットメント
本投資法人は、2023年10月に投資方針の変更を行い、投資対象を商業施設、住宅、持続可能な社会の実現に資する資産(以下総称して「暮らし密着型資産」といいます。)へと拡大いたしました。
本投資法人が投資を行うこれらの資産は、人々の暮らしに深く関わる社会基盤そのものであり、地域コミュニティに根差しつつ、自然災害時のインフラとしての機能を担う等、社会課題解決にも貢献するものと考えております。
本投資法人がこれら暮らし密着型資産への投資を通して社会課題の解決に貢献していくことは、持続可能な社会の実現に大きな役割を果たすとともに、投資主価値の最大化にも寄与すると考えております。
本投資法人は、本投資法人の資産の運用を受託する株式会社エスコンアセットマネジメントと共に、環境に対する配慮、社会への貢献及びガバナンス強化といったマテリアリティ(重要課題)に対する取組みを行い、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
ステークホルダーの皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
エスコンジャパンリート投資法人 執行役員
海老原 忠
マテリアリティ(重要課題)の特定
重要課題 | 方針 | 関連SDGs | |
---|---|---|---|
E環境 | 環境負荷の低減 | ポートフォリオにおけるエネルギー消費効率の改善、温室効果ガス削減を目指します |
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外部認証の取得 | 環境認証・評価の取得を通じた環境負荷の低減に取組みます |
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テナントとの協働による環境配慮 | テナントとの協働により、グリーンリース条項の導入を目指します |
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S社会 | 地域コミュニティとの共⽣・連携 | 地域コミュニティへの貢献を通じ、社会課題の解決、地域価値の向上を目指します |
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お客様、テナントの安全性・快適性向上 | 安心・安全な空間を創出・維持し、地域コミュニティへの貢献を目指します |
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働きやすい職場環境の実現 | 従業員の健康と充実した社会生活の実感のため、良好な職場環境づくりを推進します |
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Gガバナンス | ガバナンスの更なる強化 | 組織として不正・腐敗の防止を図るため、ガバナンス構造の明確化と体制強化を推進します |
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ステークホルダーへの情報開⽰ | 積極的な情報開示、対話を通じステークホルダーとの信頼関係を醸成します |
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ESG推進体制
上記のESG方針に基づく取組みを実践するために、本資産運用会社は社内の関係各部署と連携しながら取組んでまいります。
本投資法人は積極的なESGへの取組みを以下の通り推進しています。
環境(Environment)への取組み
環境への取組み事例
LED照明の導入
tonarie4物件(大和高田、南千里、栂・美木多、清和台)、あすみが丘ブランニューモール、シュロアモール長嶺の共用部にLED照明を導入することで、共用部の電気使用量の削減に取組んでいます。

tonarie大和高田

tonarie南千里

tonarie栂・美木多

tonarie清和台

あすみが丘ブランニュ―モール

シュロアモール長嶺
地下水膜濾過システムの導入
あすみが丘ブランニューモールでは地下水膜濾過システムを導入し、環境負荷低減と持続可能な社会の実現に貢献します。
- 災害時における給水ライフラインの確保による事業継続性の向上
- 災害時における地域住民への飲料水無償提供(予定)
- 地下水膜濾過システムによる公共水道使用量の削減
テナントとの協働による環境配慮
グリーンリース条項の導入
グリーンリースとは不動産の所有者とテナントが協働し、不動産の省エネなどの環境負荷の低減や執務環境の改善について契約や覚書等によって自主的に取決め、取決めた内容を実践することをいいます。コスト削減、執務環境の改善、不動産価値の向上等、双方がメリットを得られるだけでなく、省エネによる地球環境の負荷軽減も期待できます。本投資法人は、テナントと協働してグリーンリース条項の導⼊を実施しています。
エネルギー消費量・CO2排出量・水消費量の推移(注1)
エネルギー消費量の推移
2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
---|---|---|---|---|
エネルギー消費量(kWh) | 34,899,782 | 33,533,838 | - | - |
原単位(kWh/㎡) | 174.55 | 167.71 | - | - |
CO2排出量の推移
2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
---|---|---|---|---|
CO2排出量(t-CO2) | 11,767 | 12,106 | - | - |
Scope1(t-CO2)(注2) | 433 | 375 | - | - |
Scope2(t-CO2)(注2) | 2,259 | 2,186 | - | - |
Scope3(t-CO2)(注2) | 9,075 | 9,544 | - | - |
原単位(t-CO2/㎡) | 0.06 | 0.06 | - | - |
水消費量の推移
2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
---|---|---|---|---|
水消費量(㎥) | 146,419 | 153,178 | - | - |
原単位(㎥/㎡) | 0.73 | 0.77 | - | - |
- 各年の12月31日時点で本投資法人が保有している資産を対象に調査を行っています(底地物件は除きます)。第三者機関による検証は未実施です。
- Scope定義
Scope1:各保有資産のうち、共用部等の事務所運営部分の燃料消費に由来するGHG排出
Scope2:各保有資産のうち、共用部等の事務所運営部分における外部から調達した電力消費に由来するGHG排出
Scope3:各保有資産のうち、テナント運営部分のエネルギー(燃料、電力)消費に由来するGHG排出
社会(Social)への取組み
暮らしに密着した商業施設「tonarie」を中心に、地域の皆様やテナント様参加型の各種イベントの開催や社会貢献活動を行い、地域の活性化やコミュニティ創生への貢献を目指します。

〈ブランドコンセプト〉
まちに寄り添いながら、まちと発展していく。いつもあなたの暮らしのとなりへ。
地域·コミュニティへの貢献
地域の皆様やテナント様参加型の各種イベントの開催

手作りワークショップ
(tonarie清和台)

クリスマスコンサート
(tonarie南千里)

能登応援プロジェクト
(tonarie大和高田)

消防フェア&体験会
(あすみが丘ブランニューモール)

セレッソ大阪親子サッカー教室
(tonarie栂・美木多)
認知症サポート商店街の認定(tonarie清和台)
認知症の高齢者の方にも優しい地域づくりに取組んでおり、全テナントが認知症サポーター養成講座を受講し、兵庫県より「認知症サポート商店街」として認定されました。


社会貢献活動

古着回収活動
(tonarie栂・美木多、tonarie大和高田)

振り込め詐欺撲滅キャンペーン
(tonarie清和台)

認知症サポーター養成講座
(tonarie南千里)

献血キャンペーン
(tonarie清和台)

認知症予防啓蒙活動
(tonarie南千里、tonarie清和台)

未利用食品回収活動
(tonarie大和高田)
子育て支援パスポート事業への参画
地方自治体が主体となり、企業や店舗の協賛を得ながら乳幼児連れの外出支援や子育て家庭に対する各種割引等のサービスを提供する事業「子育て支援パスポート事業」へ参画しています。(tonarie南千里、tonarie清和台、tonarie栂・美木多、tonarie大和高田)
従業員の職場環境向上への取組み
テナント及び資産運用会社の従業員の職場環境の向上に向け、以下の取組みを行っています。
- テナント従業員向け休憩室の運用(tonarie南千里、tonarie清和台、あすみが丘ブランニューモール、tonarie栂・美木多、tonarie大和高田)
- 資産運用会社によるワークライフバランス重視の職場環境づくり(従業員満足度調査の実施、ノー残業デー、ストレスチェック、産業医による健康相談等の導入、認知症サポーター養成講座の開催等)
ガバナンス(Governance)への取組み
本投資法人は、資産運用会社のガバナンス体制の強化を重要な経営課題と位置付けており、下記のような取組みを行っております。
外部認証の取得
外部評価の取得
GRESB 評価の取得
GRESBは、不動産会社・ファンドの環境・社会・ガバナンス(ESG)配慮を測る年次のベンチマーク評価及びそれを運営する組織の名称であり、責任投資原則(PRI)を主導した欧州の主要年金基金グループを中心に2009年に創設されました。
投資先の選定や投資先との対話にGRESBデータを活用する投資家メンバーは、現在約150機関に上り、日本でも、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)をはじめ、複数の機関がGRESB評価結果を利用しています。2024年に実施されたGRESBリアルエステイト評価には、世界で2,223の上場・非上場の不動産会社・ファンドが参加しました。
2024年GRESBリアルエステイト評価において、本投資法人は、総合スコアのグローバル順位により5段階で格付されるGRESBレーティングで「1 Star」を取得しました。また、ESG推進のための方針や組織体制などを評価する「マネジメント・コンポーネント」と保有物件での環境パフォーマンスやテナントとの取組等を評価する「パフォーマンス・コンポーネント」の双方において優れた参加者であることを示す「Green Star」の評価を獲得しました。
DBJ Green Building認証の取得
DBJ Green Building 認証とは、環境・社会への配慮がなされた不動産(「Green Building」)を支援するために、2011年4月に株式会社日本政策投資銀行(DBJ) が創設した認証制度です。対象物件の環境性能に加えて、防災やコミュニティへの配慮等を含む様々なステークホルダーへの対応を含めた総合的な評価に基づき、社会・経済に求められる不動産を評価・認証し、その取組みを支援しているとされています。
認証による評価ランクについては、下表のとおり5段階あります。
評価 | 基準 | |
---|---|---|
★★★★★ | (five stars) | 国内トップレベルの卓越した「環境・社会への配慮」がなされた建物 |
★★★★ | (four stars) | 極めて優れた「環境・社会への配慮」がなされた建物 |
★★★ | (three stars) | 非常に優れた「環境・社会への配慮」がなされた建物 |
★★ | (two stars) | 優れた「環境・社会への配慮」がなされた建物 |
★ | (one star) | 十分な「環境・社会への配慮」がなされた建物 |
本投資法人は、以下の物件についてDBJ Green Building認証を取得しました。
物件名 | 評価ランク | 認証取得年月日 | |
---|---|---|---|
tonarie栂・美木多 | ![]() |
(three stars) | 2023年7月27日 |
tonarie大和高田 | ![]() |
(three stars) | 2023年7月27日 |
tonarie南千里 | ![]() |
(three stars) | 2024年2月2日 |
tonarie清和台 | ![]() |
(three stars) | 2024年2月2日 |
あすみが丘ブランニューモール | ![]() |
(three stars) | 2024年7月9日 |